2014/02/13 10:00 AM NEWS

事前通知の盲点

代表する者を事前通知する

 
税務調査手続き法制化事前通知事項も法制化されたが、
多くの税理士が盲点となっているのが、この「代表する者」
の解釈だ。

この点、解説した記事が納税通信に掲載された。

NP














当局にいた人間からすると、この点かなり違和感がない。


税務調査は経験で身に着ける。なぜなら、感度が必要だからだ。
理論というものはあっても、それは机上の空論に終わる
ことがほとんど。

こういうわけで、調査官はOJTで鍛えられる。最初は、
上席や統括官の同行を受けながら、的外れな質問を
したり、意味のない元帳のチェックをしたりして、
同行者を呆れさせながら。

とは言え、この同行者は手柄を横取りしない。
自分が同行したからといっても、あくまで担当者の
事績として上には報告する。

こういうわけで、当局は担当者と同行者を分けており、
形式上は担当者が代表する者、となるわけだ。

このため、担当する者が経験が浅いから楽、と
思うと、熟練した同行者にやられてしまう可能性がある。

しっかりと、同行者が誰かヒアリングすべきなのだ。



ABOUT ME

松嶋洋 税務調査対策専門及び税務訴訟に強い税理士。 16,000部のベストセラー『税務署の裏側』著者。 元税務調査官であり、税制改正セミナー講師を 務めるなど、税法解釈と調査対策を得意とする。 税理士が教えない超簡単な調査対策について、 無料レポート発行中
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