2014/03/26 10:00 AM NEWS

家族単位主義は導入されるのか?

納税義務者が変わる、家族単位主義

 
AOAで激アツ~などと感じていたら、これまた激アツの改正が予定されている
模様。個人一人ひとりが納税義務者になる所得税の枠組みを、家族という
枠組みに切り返る、という改正を目指しているようだ。

この背景には、少子化対策があると言われている。
例えば、合算均等分割、という考え方を採用すると、夫が1千万、妻が専業主婦の
場合、世帯収入1千万円を二人で分け、それぞれ500万円ずる稼いだ、
という計算が行われる可能性がある。

となると、独身より既婚の方が、所得分割による累進課税効果の減少、
というメリットを得られる、という説明がなされるわけだ。




この点、デメリットは税制の中立性の問題。
結婚した方が税金が安い、となると婚姻に税は中立ではない、
という見方が理論的にはなされる。

その他、偽装結婚なんかも増える懸念がありそう。
社会正義に反しそうだ。

ただし、少子化対策にこの政策は効果があると
個人的には考えている。少子化対策はわが国の最重要課題
である以上、是非導入してほしいと思うのは私だけだろうか。



ABOUT ME

松嶋洋 税務調査対策専門及び税務訴訟に強い税理士。 16,000部のベストセラー『税務署の裏側』著者。 元税務調査官であり、税制改正セミナー講師を 務めるなど、税法解釈と調査対策を得意とする。 税理士が教えない超簡単な調査対策について、 無料レポート発行中
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